
在宅勤務をずっと続けていくのって大丈夫かな
社会生活に復帰できなくなりそう
世間では在宅勤務のことを、どう思っているのでしょうか。
コロナ禍で在宅勤務を経験したことがある人は増えているとはいえ、全員ではありませんし、近しい人で在宅勤務をしている人がいないと、イメージしづらいかもしれません。
漠然と「ラクそう」「ずるいよね」と感じている人も……。
この記事でわかる事は以下の通り。
- 在宅勤務のメリット・デメリットがわかる
- 在宅勤務にまつわる社会変化がわかる
私は身も心もどっぷり「在宅で働くこと」にハマりました。
私自身、出産を機に在宅勤務を5年弱ほど経験し、会社を退職後も在宅ワークを選択しました。もう他の選択肢はほとんど考えられない、どうにか在宅ワークで収入を得たいと考えるほどになっていました。
在宅での仕事は「ラク」なだけではありません。5年間の在宅勤務で良いことも悪いことも経験をしました。それを乗り越えたからこそ、今はメリットを強く感じているのかもしれません。
私にとって「在宅で働くこと」は、一度経験してしまうと抜け出せない沼のようなもの。
自営業・フリーランスの場合→「在宅ワーク」
企業に勤めている場合→「在宅勤務」 で、言葉を統一しています。
あなたも、在宅で働いてみませんか?
在宅勤務のメリットが凄すぎる

ここでは、一度でも在宅勤務を経験した人なら感じるであろうメリットをまとめました。
私にとってこのメリットは、手放したくないものとなってしまうほど中毒性があります。そう感じるのは、会社員経験20年という経歴のせい、もしくは在宅勤務の開始直前に勤めていた会社の環境のせいかもしれません。そのため、やや偏見も入っていることをご了承ください。
通勤時間がなくなる
満員電車に揺られての通勤から解放されるだけでなく、通勤に使っていた時間が丸ごと自由になります。朝食をゆっくり摂る、家族との会話を楽しむ、睡眠不足を解消するなどの時間にあてられます。

満員電車にはもう乗れないな……
お化粧や身支度の時間が短縮できたり、子育て世帯では保育園への送迎に余裕ができたりするでしょう。急がなくてはとイライラすることも減るため、精神的にもよい影響を与え、ゆとりを持って仕事を開始できます。
仕事に集中できる
同僚の世間話や愚痴話、上司からの指示などで仕事の邪魔が入り、イライラした経験を持つ人も多いのではないでしょうか。
在宅での仕事は基本的にひとりでするため、集中しやすい環境を整えられます。自分好みのスタイルで仕事ができるため、効率よく生産性の高い仕事ができるでしょう。
仕事を辞めなくて済む
長く仕事をしていると、パートナーの転勤や親の介護、出産・育児で、キャリアの中断や退職を余儀なくされることもありえます。
在宅勤務であれば、これらの問題のすべてを解決できるわけではありませんが、選択肢がかなり増やせます。時間的な制約がある人も、通勤がなく好きな時間に働ければ、短時間でも仕事を続けられます。
フルタイムに復帰するまでの準備期間に在宅勤務で少しずつ働けると、仕事をする生活にスムーズに移行できるでしょう。
空いた時間が使える
通勤時間もなく、集中できる環境によって仕事を効率よくこなせれば、オフィスでするよりも短時間で仕事を終えられる可能性があります。
その空いた時間を自分の時間として、有効活用ができるのは大きなメリットです。家族と過ごす、趣味を楽しむ、運動する、勉強するなど……使い方を考えるだけでも楽しくなりますね。
時間に余裕ができることで、精神的にも肉体的にも健康な生活を送れるようになるでしょう。
家族の急なトラブルに対応
子どもの体調不良、パートナーや親の急な病気など、突然仕事を休まざるをえないとき、引き継ぎなどの時間は必要ですが、通勤時よりも在宅勤務のほうが時間に余裕があります。
例えば家族の看病が必要だった場合でも、通常通りの仕事はできませんが、メールの確認くらいならできるかもしれません。患者が寝ている隙間時間に作業することもできるため、どうしてもやらなくてはいけない仕事や、納期がせまっているような状況であっても、解決策を検討できるでしょう。
住む場所を選ばない
必要なスペックを持ったパソコンと、インターネット接続が可能な環境であれば、どこでも仕事ができるのが在宅勤務の大きなメリットです。
住む場所を変えることになっても、会社を退職したり、キャリアを中断したりしなくてすみます。
趣味のサーフィンを楽しむために海の近くに住むこともできますし、見守りが必要となった親のそばで生活もできます。
健康的な生活やストレスを解消できる環境で働けるため、より生産性の高い仕事が可能となるでしょう。
在宅勤務のデメリットと私の対策

在宅で育児と仕事の両立はできない
コロナ禍で実感したのは、幼児が家にいると、まったく仕事にならないということです。子どもの年齢によって仕事のパフォーマンスが変わることは、経験するまで分かりませんでした。
私が在宅勤務を始めた2018年頃は、「子どもが家にいても仕事はできます、在宅勤務を推進しよう」といった風潮がありました。まったく無謀な主張だと今なら断言できます。あのままだと、しわ寄せを多くの母親が被ることになったでしょう。
コロナ禍によって、リモートワーク経験者が増加したことはラッキーでした。在宅育児と在宅勤務の同時並行は容易ではないことが、世間に知れ渡りましたから。
私は在宅勤務当初から、子どもが家にいる時間帯は社内からの電話も取れないことを主張していました。やむを得ないときのみ対応するようにしたり、納期をゆったり設定したり、無理しないようにしていました。
家族の協力がないと負担増
在宅で仕事をすると家事が合間にできるためメリットも大きいですが、それによって家事分担のバランスがかたよってまうと、かなりタスクが増えて負担が大きくなります。
在宅勤務であっても、夫婦共働きであることを忘れてはなりません。家族でどう家事分担するか、協力関係を維持できるよう、しっかり話し合いましょう。

家にいるからって全部できるわけじゃない!
仕事してるんだからね!
時間制約がなくなる
在宅での仕事はスケジュール管理がうまくできないと、際限なく仕事ができてしまうため、仕事を詰め込みすぎてしまうことがあります。
オフィスであれば時間外勤務を厳しく制限されますが、在宅勤務では誰も制限をかけてくれません。会社やクライアントの指示に従っていたら、ブラック企業なみに働かされていた、なんてことも起こりえます。
時間で区切る、成果で区切るなど、仕事をいつ終わらせるかをしっかり決めて、社内やクライアントに認知してもらいましょう。睡眠時間や生活時間を犠牲にしないよう、注意してください。
社内との温度差が大きい
オフィスにいる人は在宅勤務を「ラクなはず」「本当に仕事してるか怪しい」と感じているかもしれません。顔を合わせていないため、体調が良くないことも伝えづらいですし、悩んでいて作業が進まないことを「休んでいる」と誤解される可能性があります。
私自身、コロナ禍以前は特に、社内との温度差を感じました。社内連絡もきちんと回ってこなかったり、存在自体を忘れられたりしている感覚がありました。
外部の委託業者でもない中途半端な立場として、疎外感を強く感じながら仕事をしていました。私の場合は社内で唯一の在宅勤務でしたが、社内に複数人の在宅勤務がいる企業では、待遇は違うかもしれません。
ストレス発散が難しい
在宅勤務はひとりで作業しているため、オフィスで何気なくしている雑談がまったくありません。短時間の雑談であってもかなりストレスを解消していたと、自分がオフィスワークしているときには気がつきませんでした。
在宅で仕事していると、1日誰とも話さないこともよくあります。数日であれば耐えられますが、長期間になると精神的に追い込まれます。必ず対策しておきましょう。
私の場合は保育園の送迎中にママ友や夫、親と話すようにしていました。それでもストレスが発散できず、仕事中にもラジオをつけて、常に誰かの話し声が聞こえるようにしていました。
孤独を感じる
私の場合、孤独を強く感じたのは在宅勤務を始めて初めて1〜2年目の頃です。社内との温度差もあり、誰とも話さないためストレスもあり、精神的に追い詰められる感覚がありました。
その後コロナ禍でリモートワークが増えて、メディアで「在宅で孤独を感じる人が増えた」という報道を見て、同じことを感じている人がいることを知りました。
私の対策はラジオのつけっぱなしに加えて、昼食や休憩のしっかり時間をとることでした。休憩中に好きなドラマを細切れで見たり、大音量で音楽を聴いたりしました。ひとりでしかできないことをすることも、在宅勤務のメリットですから。
運動不足になる
オフィスにいるときは誰かに呼ばれたり、雑用をしたり、「仕事に集中できない」と嘆いていた行動で小さな運動を繰り返しています。
在宅勤務は仕事に集中できますが、動く範囲が極端に狭くなり、深刻な運動不足になりやすいでしょう。パソコンの前に座り続けるため猫背や肩こり、腰痛が進行しやすく、血行不良で足がむくみやすくなります。

私は体重も急激に増えました。
対策しなくっちゃとは思うんですけどね……
在宅ワーク界隈で多くの人が紹介している「ポモドーロ・テクニック」という時間管理方法があります。「作業25分+休息5分」を1セットとして作業を進めることで、生産効率が上がるといわれています。
私はどんなに忙しくても、1時間に1回は椅子から立ち上がり、休憩をするように心がけています。そうしないと集中力がもたないからです。
在宅勤務中は意識的に休憩を取り、できるだけ動いて体をほぐしましょう。
在宅勤務を取り巻く社会の変化

私はコロナ禍以前から在宅勤務をしたため、これほど在宅勤務経験者が増えることになるとは想像もしていませんでした。
やっと世間の否定的な圧力から解放され、「これからの働き方の主流になるのでは」という見解の可能性が見えてきています。
ここでは、総務省が毎年発表している「通信利用動向調査」を参考にしながら、社会の「テレワーク」「リモートワーク」の推移をみていきます。
ここでは、令和3年:2,396企業・平成30年:2,119企業の有効回収数を参考に比較しています。
参考:統計調査データ 通信利用動向調査 報道発表資料
テレワーク導入は50%を超えた
令和3年(2021年)の資料によると、テレワークをすでに導入・導入予定合わせて57.4%と、6割にせまっています。規模は企業によってさまざまでしょうが、かなり環境が整ってきているのではないでしょうか。
これほど増えてきたということは、ほとんどの人が知り合いの中に在宅勤務経験者がいて、在宅で仕事をする生活をイメージしやすくなっているのではないでしょうか。
私が在宅勤務を始めた平成30年(2018年)では、すでに導入・導入予定合わせても26.3%でした。この頃はすでにオフィス以外で働くIT企業などがメディアに取り上げられていましたが、まだまだ「限られた人にしかできない働き方」だという認識がありました。
このことからも、この数年で社会環境が変わっているのがよくわかります。私たちは時代の狭間にいるんですね、きっと。
モバイルワークから在宅勤務へ
また大きく認識が変わっているのは、テレワークの導入形態です。
平成30年(2018年)での導入形態は、モバイルワークが63.5%、在宅勤務が37.6%、サテライトオフィスが11.1%でした。
令和3年(2021年)の導入形態は、在宅勤務が91.5%、モバイルワークが30.5%、サテライトオフィスが15.2%です。
今では「テレワーク」「リモートワーク」といえば在宅勤務のことをイメージさせるほどに変化しています。コロナ禍によって多くの企業でシステム導入が進み、以前なら禁止されていた会社データへの接続が可能になったことが大きいでしょう。
私の知り合いの事務職をしていた女性は「(会社外へ資料持ち出し禁止のため)あんなに残業させといて!できるじゃん、やれば」とこれまでの会社の姿勢に対して怒っていましたね〜。
ここでのモバイルワークとは、営業活動などで外出中に作業する場合も含まれており、交通機関や飲食店などでのメールや簡単な作業も当てはまります。
在宅の仕事は一般的なワークスタイルに
在宅勤務・在宅ワークは当たり前の働き方になりつつあります。導入する企業もますます増加し、労働環境も整っていくことでしょう。これまで仕事を辞めざるを得なかった人の選択肢が増えれば、社会にとっても個人にとっても良いことしかありません。
常識にとらわれずに働く方法を探してみると、さまざまなタイプの人材募集があることに気がつくでしょう。在宅勤務OKの会社へ転職する、副業で在宅ワークを経験してみるなど、自分に合った働き方を探してみてはいかがでしょうか。
【Webライター初心者向け】文章を学ぶための教科書があります
Webライターを始めたら「早く書くスキル」を身につけておくとお得です。
Webライターをはじめたばかりの人の多くは、獲得できる仕事の単価が低くなります。ということは、たくさんの記事を書かないと、まとまった収入を得られません。
さらに、わかりやすい文章を書けると、単価の高い仕事を受注できます。
でも、
- どうやって勉強したらいいかわからない
- 書籍やブログの無料情報を見てもよくわからない
という方もいらっしゃるでしょう。
そんな方におすすめの教材を詳しく解説しています。ぜひご覧ください!