誰でもできる読みやすい文章の書き方|現役Webライターの実践方法

Webライティング

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読みにくい文章は誰も読んでくれないよね

でも読みやすい文章の書き方がわからない……

調べたいことがあってネット検索し、上位に表示された記事を読んだとき、「読みにくい記事だな」「あれ?見出しと違うことが書いてある」と感じたことはありませんか?

Webライターである自分が書く記事も、もしかして……と不安がある方もいるでしょう。

そこで、ここでは読みやすい文章とはなにか、執筆していく際のコツや注意点を解説していきます。

この記事でわかる事は以下の通り。

  • 読みやすい文章の書き方がわかる
  • 読みやすい記事を作るための構成や注意点がわかる

Webライターとして請け負う記事は、誰が見ても読みやすいものを求められます。分かりやすい文章が書けないとクライアントからも評価されず、次回の受注ができません。

継続受注を目指すためにも、読みやすい文章を書くコツやポイントを参考にしてみてください。

読みやすい文章とは

読みやすい文章をひと言で表すと、書かれている内容が理解しやすい文章です。理解しやすい文章は、長さを感じさせないため、最後までスラスラと読ませます。

読みにくい文章は、読んでいて引っかかりや違和感があるため、読む気持ちを失わせます。

この違いを作り出しているのは、2つの要素です。

  • 全体の構成が論理的であるか
  • 正しい日本語が使われているか

ここからは読みやすい文章の書き方を、具体的な方法で解説していきます。コツやポイントをいくつも上げているため、大変そうに感じるかもしれません。しかし、慣れてしまえば、それほど難しいことではありません。

誰もができる方法なので、ぜひトライしてみてください。

文章の書き方を基礎の基礎から学びたい方は、私が教科書として使っている教材をご参照ください。

読みやすい構成にする方法

まずは全体の構成を、どうやって論理的にするかを解説していきます。

自分はぜんぜん論理的思考ができないよ〜

そんな人でも、実践できる方法ですよ。

伝えたいテーマ・結論を明確にする

最初に記事を書く目的やテーマから、結論を決めてしまいましょう。

基本的に一つの記事で伝えることは、一つの結論に絞ります。多くのことを伝えようとすると、内容の筋道のゴールがなくなり、何が言いたいのかが分かりにくい文章ができてしまいます。

Webライターに依頼される案件では、クライアントからテーマや構成を指示されます。

もし、具体的に指示されないときは、クライアントに問い合わせてみましょう。結論が決まらないと読みやすい記事は書けないため、しっかり決めておくことが肝心です。

結論を最初に書く

Web記事の構成のつくり方で最も採用されている方法は、「結論→理由→具体例→結論(まとめ)」です。記事の最初に結論を書く方法が、最も効果的でしょう。

ネット検索で記事を探す人は内容をほとんど読まない傾向にあり、最初の数行で何が書かれているのかを瞬間的に判断しているからです。

この構造は、PREP法と呼ばれるものです。PREP法は記事の構成にも、見出しごとの文章にも使えます。

最初に決めた結論を記事の上部やタイトルなどに書くことで、検索してきたユーザー(読者)に記事の内容を分かりやすく示しましょう。

ストーリーでわかりやすくする

結論と理由の次にくる具体例の部分で使うと有効な書き方は、ストーリー型と列挙型です。

「ストーリー型」とは、「過去・発端→葛藤・転機→成長→未来」で表現する、物語に使われる手法です。

ストーリー型がうまく機能すると、読者の感情を変化させたり、複雑な内容を理解しやすくしたりが可能です。人の脳は物事をストーリーで理解するのが得意なため、ストーリー型を適切に用いれば、心に残る文章を書けるでしょう。

商品の購買を促すセールスライティングをする場合に、特に効果を発揮する方法です。

具体例を列挙する

具体例部分を構成するもう一つの手法「列挙型」とは、例をいくつも挙げて、理解度を深める方法です。

「書き始める前に意識する5つのポイント」「読みやすい文章の書き方8つのコツ」など、この記事でも列挙型で説明しています。

「ストーリー型」や「列挙型」のどちらか、内容によっては両方を使うと、具体的な方法を説明しやすくなります。

書き始める前に意識する5つのポイント

記事を書き始める前に意識しておくと、あとの修正が少なくできるポイントがあります。

  1. 読者を想像する
  2. 文章の型を使う
  3. 漢字とひらがなの比率は3:7
  4. 表記を統一する
  5. 見出しと内容を合わせる

ここでは、意識しておくことが必要な理由も含めて、5つのポイントを解説します。分かりやすい文章を書くための根っこ部分となるため、ぜひ実践してみてください。

読者を想像する

特定の読者像(これから読者となるかもしれないネットユーザーも含む)を念頭におきながら、記事を執筆しましょう。誰かをイメージして書くと、内容に臨場感が出たり、伝えようという意識が働いたり、読みやすい説明を書こうとする姿勢を貫きやすくなります。

Webライターの中級者以降では、ターゲットやペルソナを設定する専門的なマーケティング手法を取り入れていきます。

マーケティングとかって、むずかしそう!!

しかし初心者は、読者をリアルに想像しやすいよう、友人や家族や身近な人で設定しましょう。過去の自分自身に語りかけるのもいいでしょう。

読者を意識すると、無意識に難しい用語は使わなくなり、話しているような感覚で書けますよ。

文章の型を使う

読みやすい文章の書き方の王道、PREP法という文章の型を使うと、論理的な文章を簡単に書くことができます。

文章の型に沿って書けば、時間をかけずに長い記事を書けるため、多くの案件に対応するスキルが身につきます。特にWebライター初心者は書く速度が遅いため、PREP法を活用しましょう。

PREP法以外の使いやすい型について、別記事で解説しているので、ぜひ参照してみてください。

>> 文章の書き方には型がある|Webライター初心者向け文章構成の基本

漢字とひらがなの比率は3:7

Webの記事を書くときは、漢字を多く使わないよう意識しましょう。

一般的に読みやすい漢字とひらがなの比率は3:7といわれています。

読もうと思って手にする紙媒体と違って、サイトを検索する人はそもそも文章を読むモチベーションが低く、一瞬で記事を読むかを判断しています。漢字が多くなると画面が暗くなり、「難しそう」という印象を与えるでしょう。

漢字を多く使わないために簡単にできる方法は、特定の漢字をひらがなにすることです。

たとえば「〜する事」を「〜すること」、「後で」を「あとで」と書くなど、Webサイトならではの独特のルールがあります。

別記事に一覧表を作成しているので、ぜひ参考にしてみてください。

>> 漢字をひらくってどういうこと?すぐに使える一覧表(50音順)

見出しと内容を合わせる

見出しの内容と、それに続く文章の内容がリンクするように書いていきましょう。

悩みを解決したいとサイトを検索している人は、記事のタイトルやリード文、目次(見出し)を見て内容を判断しています。

目次によって記事を読み始めたのに、目次の文字と内容が合っていないと違和感を持ち、記事を読むのをやめてしまいます。

私も以前、サイト検索で見つけた記事の目次と内容が合っていない文章を見かけました。

あれ?この人は違う見出しのことと書き間違えたのかな?と思いました

もちろん、この記事では悩みは解決できないと判断して、再度検索することにしました。

読者が読みやすい文章を書くために、ぜひ意識してくださいね。

表記を統一する

記事全体で、名詞などの表記を統一すると、引っ掛かりのない読みやすい文章ができます。

逆に同じ内容を示す言葉がいくつも出てくると、直感的に違和感を持ち、読みにくく感じさせるでしょう。

この記事でも「読者」「ユーザー」という表記について、使い分けて書いています。

「読者」は記事を実際に読む人、「ユーザー」はネット検索で記事を表示しても読者にはならない人のことです。どちらも表すときは「読者(ユーザー)」と書くようにしています。

表記の統一は、書くことに慣れていないと、バラバラに表記してしまいがちです。記事を書き終えたあとのチェックでも修正していきましょう。

読みやすい文章の書き方8つのコツ

ここでは、読みやすい文章の書き方を、具体的に8つのコツとして解説します。Webライター初心者の人は、1回めは全ての内容をザッと確認し、実際に記事を書くときに再度読み直すとわかりやすいでしょう。

ここで解説する8つのコツは以下のとおりです。

  1. 文字数は40〜80字で区切る
  2. 難しい専門用語を避ける
  3. 句読点を入れる
  4. 主語と述語の関係を意識する
  5. 修飾語は被修飾語のとなりに
  6. 「が」「という」「こと」を避ける
  7. 箇条書き・図・写真を入れる
  8. 同じ文末表現は2回まで

文字数は40〜80字で区切る

一文の文字数は40〜80文字程度で書きましょう。

読みにくい文章になる理由は、主語と述語が離れすぎたり、一文の中で伝えることが複数になったりすることで起こります。

文章を短くすることで内容が単純になり、格段に読みやすくなります。

ただし内容によっては、40文字程度の短い文章が何度も繰り返されると、文章がブチブチ切れる印象となり読みづらくなる可能性があります。

一文が80文字を超えないことを意識して書くと、リズム感のある文章が書けるでしょう。

難しい専門用語を避ける

文章の中で難しい専門用語を使うことがあっても、初めてその言葉に接する人に向けて書くようにしましょう。

「○○とは」と見出しをつくったり、文章中で説明したり、注釈として別枠をつくるなどで解説すると分かりやすくなります。

Webライターとして継続して受注できていると、特定のジャンルや専門記事を書く機会が増えるため、知識がついてきます。

しかしその分、業界用語や専門的なことを理解できるようになるため、当たり前の基準が変化してきます。つい、初めてそのジャンルに接していた頃のことを忘れがちです。

初めてその用語に接する読者を基準において、文章を書いていきましょう。

読点を入れる

読点を適度に入れることを意識しましょう。「読点」とは「、」のことです。

40〜80文字とそれほど長くない文章でも、読点がないと読みづらく、内容が理解しづらくなります。

私は小学校のとき、「読点は音読で息継ぎをする場所に入れましょう」と習いました。人は実際に声を出していなくても、頭の中で音読するように読んでいます。つまり息継ぎをしているのです。

読みやすい文章にするために、読点を入れるポイントは

  • 読点を入れるのは、一文に2回までにする
  • 入れる場所は意味の切れ目、または息継ぎをするところ

読点の位置が分かりづらい場合は、実際に音読することをおすすめします。

音読すれば、すぐに解決できますよ

けっこう原始的ですよね

一文に読点を2回以上入れた方がよさそうだと感じるならば、文章が長すぎるサインです。読点を入れすぎると文章のねじれが起きやすくなるため、文章を短く修正しましょう。

主語と述語の関係を意識する

文章がわかりにくくなる原因のひとつに、主語と述語が正しく使われていないことがあげられます。

社会人になってから文章を書くことをしていないと、かつて国語の授業で習ったことを忘れてしまいますよね。学生気分に立ち返り、改めて主語と述語について意識しましょう。

主語を入れる(指示語を使わない)

読みやすい文章にするためには、主語を積極的に使い、主語の代わりとして「こそあど言葉」を多用しないようにしましょう。

「こそあど言葉」とは指示語のことです。

近称(こ)中称(そ)遠称(あ)不定称(ど)
名詞:事物これそれあれどれ
名詞:場所ここそこあそこどこ
名詞:方角こちらそちらあちらどちら
連体詞このそのあのどの
副詞こうそうああどう
形容動詞こんなそんなあんなどんな

Web記事の場合は紙媒体と違って、読者を迷わせない言葉づかいが好まれます。指示語は使い方によって、何を指しているのかが一瞬で判断できないことがあるため、注意が必要です。

特に主語として使う場合、前文のどの言葉を指しているかがわかりづらく、読者に読みにくい印象を持たせてしまいます。

私も国語のテストで、何度も間違えた経験があります

「こそあど言葉」って難しい〜

ただし全く入れないと文章が稚拙になるため、明らかに意味がわかる箇所では、前後の文章を見ながら入れていきましょう。

修飾語は被修飾語のとなりに

修飾語と被修飾語はとなりに並べる、もしくはできるだけ近くに置くようにしましょう。修飾語と被修飾語が遠くになると、文章内容の誤解を招くことがあるからです。

○:ヘンゼルとグレーテルはお菓子を見つけた。

上記の例文では、お菓子が修飾語で、にかかっています(被修飾語といいます)。この例文の語順を入れ替えてみましょう。

×:お菓子でできた、ヘンゼルとグレーテルはを見つけた。

お菓子でできているのがヘンゼルとグレーテルなのか、家なのかがわかりづらくなります。よく読めばわかることでも、一瞬の判別を好むWeb記事としてはNGです。

このような誤解を招く可能性があるため、修飾語と被修飾語は近づけましょう。

「が」「という」「こと」を避ける

Webライティングを始めたばかりで、多用してしまいがちな言葉に「が」「という」「こと」があります。これらが使われた文章は冗長表現(無関係な言葉の羅列)となり、読者が読みづらく感じます。

×:文章に型を使わないということは、執筆を難しくします。

○:文章に型を使わないと、執筆を難しくします。

上の文章でも意味はわかりますが、下の文章の方がスッキリした印象を与えます。

×:ここから文章を読みやすくするポイントを紹介します、気をつける点は3点です。

○:ここから文章を読みやすくするポイントを紹介します。気をつける点は3点です。

「が」は後ろの文章を、逆説としてつなげる役割を果たします。しかし、上記の例文のようにつなげる必要のない文章に使うと、意味が混乱し、読みにくくしてしまいます。

「が」「という」「こと」の表現は、使わないと意味が通らない内容以外では、使わないようにしましょう。

箇条書き・図・写真を入れる

文字が羅列した長い記事でも読みやすくするために、箇条書き・図・写真を使いましょう。

文字情報よりも図や写真による視覚情報は、読者にとって短時間で理解しやすいからです。

箇条書きも視認性の高い手法です。

×:文章の内容をスッキリさせるためには、あれもこれもと書かないこと、過剰な修飾後を入れないこと、テーマと関連のないことは省くことです。

○:文章の内容をスッキリさせる方法は3点です。
  ・あれもこれもと書かないこと
  ・過剰な修飾後を入れないこと
  ・テーマと関連のないことは省くこと

Webライターの記事で、リード文にターゲットの悩みを代弁する言葉を入れる場合があります。その際、2つ以上入れるならば、箇条書きにすると読みやすくなりますよ。

同じ文末表現は2回まで

文末で「〜ます。」「〜です。」を使うとき、同じ表現は2回までとし、3回目は他の表現をしましょう。

同じ文末が3回続くと、文章のリズムが悪くなり、読みにくい文章になるからです。

「〜しょう。」「〜ですね。」などのバリエーションや、体言止めを使って文末を変化させましょう。

ただし、体言止めは多用しすぎると、文章がブツブツ切れた印象を生みます。体言止めに頼りすぎないようにしましょう。

くどさを解消する4つの注意点

ここからは、記事を書き終わってから、自分で文章をチェックする際に気をつけたい注意点を解説します。

読みやすい文章とは、スッキリ・簡潔に表現されたものです。ここであげる4点ができていないと、「くどさ」を感じるため読みにくく、読者の満足度を下げてしまいます。

  1. 同じ単語を連用しない
  2. 接続詞を使いすぎない
  3. 修飾語を入れすぎない
  4. 語尾をそろえる

くどく、モッタリとした文章にならないよう、注意してチェックしましょう。

同じ単語を連用しない

一文の中で、同じ単語を連用しないようにしましょう。何度も同じ言葉が出てくると、文章がくどくなります。

×:快適な住環境を選ぶポイントは、周辺環境と地理的環境を合わせた5つのポイントがあります。

○:快適な住環境を選ぶポイントは、周辺環境と地理的環境を合わせて5つあります。

上記の例文のように単語を連用しても、必ずしも間違いではありません。しかし、読みやすい文章にするためには、連用することはおすすめしません。

文章をチェックする際に、別の単語に置き換えられないか、省略して文章を短くできないかを可能な限り考えましょう。

接続詞を使いすぎない

文章をスッキリさせるために、接続詞を使いすぎないようにしましょう。

文頭に「すると」「だから」など順説を表す接続詞をできるだけ使わないようにすると、記事が簡潔になり、読みやすくなります。

「しかし」などの逆説を表す接続詞は、使わないと意味が通らないことが多いため、省略する必要はありません。

修飾語を入れすぎない

一文に修飾語は入れすぎないようにしましょう。名刺などを形容する修飾語を入れすぎると、文章が長くなるためです。

×:私はモフモフした手触りが気持ちよく短足で可愛い白くて小さなを飼っています。

○:私は白くて小さなを飼っています。モフモフした手触りが気持ちよく短足で可愛いです。

◎:私は白くて小さなを飼っています。

Web記事のテーマや結論に関係のない修飾語も、できるだけ省きましょう。読者の必要とする情報以外は、入れる必要はありません。読者が求めていることは、率直で、理解しやすい言葉なのです。

語尾をそろえる

文章の末尾表現には、「です・ます」と「である・だ」がありますが、Webライターとして記事を書く場合はクライアントの指示に従って、どちらかにそろえましょう。

自分所有のブログや物語を書く場合には、必ずしもそろえる必要はないかもしれません。その方が印象的で、言葉に強さを表現できることもあるでしょう。

しかし、効果的に使うとなると、かなりのテクニックが必要です。うまく使えないと文章のリズムが乱れ、読者に違和感を与えます。

そのため、語尾をそろえて、言葉や流れに統一感を持たせましょう。

読みやすい文章の書き方を実践して読者を増やそう

読みやすい文章を目指すことは、記事を検索してきたユーザー(読者)に対する誠意を表しています。「書き始める前に意識するポイント」で紹介したように、具体的な読者を想像できると、語りかけるような書き方に自然と変化していけますよ。

読みやすい文章の書き方を習得することは、クライアントへの期待に応えるための手段でもあります。

読者に満足してもらえるような、読みやすい文章の書き方を実践して、多くの読者に記事を読んでもらいましょう。そして、評価されるWebライターを目指しましょう。

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