
ランサーズの提案文にはなにを書けばいいの?
どんな提案文なら受かるのかがわからない……
ランサーズの応募ページには、応募案件ごとに「提案文」(クラウドワークスなら「メッセージ」)を書く欄があります。
なにを書けばいいか分からず応募するのに時間がかかったり、書いて応募しても、なかなか採用されなくて悩んでいたりする方、いらっしゃいませんか?
この記事では、ランサーズで採用されやすい提案文のコツを詳しく解説していきます。
この記事でわかる事は以下の通り。
- ランサーズの提案文に入れる項目がわかる
- ランサーズで採用される提案文のコツを知る
私がWebライターを始めたばかりのとき、ランサーズで応募できそうな案件をやっと見つけ、勇気を出して応募しようと応募ページを開いたときのことを覚えています。
「提案文? これ、なに書くの?書かなきゃいけないの?」
と思いましたよ。正直、やる気がくじかれました。
それでも「仕事なんだから、やらなきゃ」と思い、ネット検索して見つけたテンプレートを使って応募しました。
2日間で10件ほど応募したところ、ライターの実績がないにもかかわらず、2件のプロジェクト案件に採用されました。
その後も、テンプレートを改良しながら使い続け、継続案件も受注できるようになりました。
あの頃の経験をもとに、採用される提案文のコツを解説していきます。
提案文が重要な理由

私は「なんで書かなきゃいけないの?」と当初は思っていましたが、クライアントの立場にたてば、提案文の重要性は想像できます。
ここでは、なぜ提案文をしっかり書く必要があるのかを解説します。
初心者にとって提案文が一番大事
ライティング経験の浅い初心者が数ある応募者の中から選ばれるためには、クライアントが「採用したい!」と感じる提案文が必要です。
実績やライティング力という武器を持っていない初心者ライターが採用してもらうためには、人間性や社会人としてのマナー、誠実さ、熱意などをアピールするしかないからです。
提案文を充実させることで、クライアントが安心して依頼できる「自分」をアピールしていきましょう。
提案文に入れる項目
私が使っている提案文の構成を紹介します。
- 自己紹介
- 経歴
- 実績
- 今回の案件に対する私の強み ← ここが重要ポイント
- 使えるツール
- 依頼条件の再確認
- 活動時間
- 締めくくり
Webライターを始めたばかりの初心者で、実績がまったくない場合は、自分のブログをつくることをおすすめします。
自分なりにつくり込んだブログ記事を3つ程度書いて「ブログをご参照ください」とURLを載せることで、クライアントにライティング力をアピールできます。
依頼された記事を書いた経験があるならば、書くたびにクライアントに許可を取り、実績として掲載されたURLを記載するようにしましょう。
プロフィールとの違い
ランサーズに登録する際には、プロフィールを最初に書きます。
プロフィールはランサーズに訪れるすべてのクライアントに向けて提示するものです。
提案文は募集をかけたクライアントに向けて書くものなので、アピールしたい内容が変わります。
クライアントが募集に応募してきた人に関する情報を見る順番は、
提案文 → プロフィール → ポートフォリオ
提案文は一次審査であり、そこで評価されなければ、プロフィールやポートフォリオまで見てくれない可能性があります。
それをふまえて、評価される提案文をていねいにつくり込みましょう。
提案文はライティング能力があらわれる
提案文には、言葉を伝えることへの向き合い方、つまりはライティング能力があらわれます。
構成力、わかりやすく伝える能力、誤字脱字のチェック能力など……。
これらは記事を執筆する際に必要なスキルのため、クライアントは提案文をしっかり書けていない人に、案件を頼みたいとは思わないでしょう。
提案文を提出するときは、記事を依頼するクライアント目線も持ちながら、見直すことが必要です。
熱量や誠意をアピールできる
提案文ではプロフィールと違って、募集案件に対して自分が貢献できることを、熱量を持って書き込むと採用されやすくなります。
特にWebライターを始めたばかりで実績もほとんど0の場合、手持ちの武器は、これまでの社会人経験と人間性に絞られます。
提案文では、自分が戦力になることや誠意を持って執筆することを宣言し、他の応募者からの差別化をはかりましょう。
ランサーズの提案文で気をつけるポイント

依頼内容をよく読む
基本中の基本ですが、依頼内容を隅から隅まで読み込み、見落としがないようにしましょう。
実はこれができていない人は多い、という情報をよく目にします。
似たような体験として思い出されるのは、私自身が過去にクライアントからキツく指摘された、レギュレーション(執筆ルール)の見落としです。
自分の思いこみや偏見には、何度も反省させられました。

自分ではちゃんと読んでいたつもりなんですけどね……
結局思い込みで執筆を進めていたことがありました
依頼内容の見落としについても同様のことが起きているから「依頼内容を読んでいない人が多い」と発信されているのだと思われます。
みなさん、一字一句ていねいに、読み込むことを心がけましょう。
どんなライターを求めているか読み取る
応募内容には、応募条件としてクライアントがどのようなライターを求めているかが書かれています。
例えば
- ○○業界で就労経験がある方
- ○○の資格保持者
- ○○について知見がある方
- 週に○本以上執筆できる方 など。
クライアントの求めているライター像に自分が当てはまることをアピールできると、採用される確率が上がります。
逆に、的外れなことや関係がないことを書くと候補から外されてしまうため、注意しましょう。
内容を整理して書く
提案文に書く内容を整理し、要点を押さえたものにしましょう。
提案文はプロフィールと違って、特定のクライアントにアピールするものなので、募集されている内容以外のことは省いて書く必要があります。
箇条書きを多用し、ひと目で何が書かれているか読めるようにします。
読み手を考えた提案文を書くWebライターは、クライアントに評価される確率が上がるでしょう。
募集締め切り日と希望納期を確認
募集案件の募集締め切り日と希望納期を確認して、採用されたときに対応できる執筆時間があるかを見極めましょう。
私は過去にこれを見落として苦労した、苦い経験があります。
ほとんど執筆経験がないにもかかわらず、数日でまったく知らない業界のことを書くこととなり、泣きながら執筆しました。

多少無理することも、成長には必要かもしれませんが……
正直、めちゃくちゃキツかったです
それから、必ず募集締め切り日と希望納期をチェックして、自分の実力に合っているかを判断しています。
提案文を書く前に必ずやっておくべきこと
ランサーズで案件に応募する前に、必ずやっておくべきことを解説します。
登録条件を満たしてレギュラーランクを獲得する
ランサーズにはランク制度があり、4段階めで「認定ランサー」と呼ばれます。
その第一歩が「レギュラーランク」ですが、これは案件を受注していなくても条件を満たしていれば獲得できます。
登録条件は以下の通り。
- 表示名を登録
- プロフィール写真を登録
- 自己紹介を300文字以上登録
- ビジネス経験(非公開を除く)、資格のうち1つ以上登録
- スキル、スキルセット、ポートフォリオ、パッケージのうち1つ以上登録
- 本人確認を認証する
- 機密保持確認を認証する
- 電話確認を認証する
- 1カ月月以内にログインしている
クライアントはレギュラーランク以上の募集者を採用しますので、必ず手続きをしましょう。
プロフィールを充実させる
前述しましたが、クライアントが募集に応募してきた人に関する情報を見る順番は
提案文 → プロフィール → ポートフォリオ
です。
ですから、提案文を見たクライアントから「採用しようかな」と思わせる、魅力的なプロフィールを書く必要があります。
実績がないうちはポートフォリオをつくれないため、とにかくプロフィールをしっかりつくりましょう。
別ページでプロフィールのつくり方を解説していますので、ご参照ください。
ランサーズで採用される提案文のコツ

依頼文に書かれていることに細かく答える
依頼文に書かれていることに、いちいち細かく答えるような提案文をつくりましょう。
「応募条件」や「必ず記入してほしい質問」などがある場合は、ひとつずつ回答していきます。答えがない場合も「ございません」と記入して、すべての項目に答えを書いていきましょう。
「こんな方、大歓迎です」「(Mustではないが)More」が記載されている場合も、書かれていることに対して、具体的に自分ができることを書いてアピールできます。
「10記事は可能です」「2〜3日程度で1本」など数字を極力入れると、相手に対して親切でわかりやすく、評価されやすいでしょう。
貢献できること・強みを書く
提案文に入れる項目で「今回の案件に対する私の強み」を書く欄をつくり、自分が応募する案件またはクライアント自身に貢献できることを書きましょう。
業界経験や資格について少し深掘りした内容を入れたり、事前に他の競合記事を調べて提案したりなど、アピールポイントを記入します。
「(私を)採用するとメリットがある」と感じてもらえるように書くと、他の応募者と差別化できますよ。
執筆テーマに関係する実績を伝える
提案文では、募集されたテーマに関する実績のみを書くようにしましょう。
クライアントが知りたいのは、応募者が募集したテーマの記事を書けるかどうかです。
提案文による一次審査を通過すれば、プロフィールを参照して、応募者のこれまでの社会人経験などをチェックするでしょう。
関係のないことをダラダラと書かれた提案文は「構成能力がない」と判断されてしまう可能性があるため、気をつけましょう。
経験が浅いことは書かない
Webライターを始めたばかりで、ほとんど実績がなくても、経験の浅いことがわかる言葉は書いてはいけません。
私も経験があるので、気持ちはよくわかります。自信がないし、初心者ということで許して欲しい……という甘えた気持ちになりがちです。

不安で不安でしょうがない気持ち……
痛いほどわかります!
しかし、プロとして登録したからには、クライアントの要望に全力で応える覚悟で応募しましょう。
自分がクライアントだったら「初心者」で「自信がない人」を採用しようとは思わないですよね。
執筆経験を重ねることで、書く自信がついてくるため、慣れるまでの最初の数カ月は気合を入れましょう。
ランサーズで使える提案文テンプレート
ここではランサーズの提案文として、すぐに使えるテンプレートを紹介します。
構成要素は以下の通り、このまま順番に書いていきます。
- 自己紹介
- 経歴
- 実績
- 今回の案件に対する私の強み ← ここが重要ポイント
- 使えるツール
- 依頼条件の再確認
- 活動時間
- 締めくくり
お世話になっております。
○○と申します。
貴メディアにお力添え出来ると思い、提案いたします。
【経歴】
20XX年~ ○○(業界名・会社名)にて○○を担当
20XX年~ ○○にて○○を担当
20XX年~ 産休・育休取得後、時短社員として従事
20XX年X月 ブログ執筆
20XX年X月 webライター事業を開始
【ブログの実績】
20XX年X月から個人ブログを運営しております。https://aaaa-blog.com
○○、○○、○○の体験について執筆しています。
WordPress入稿も可能です。
【私の強み】
私が貴メディアで活かせる強みは2点です。
・○○にて○○があり、○○の知識を生かした記事を執筆できます。
・○○としてサイトの立ち上げから○○や○○に携わり、制作者側からの知見をふまえた記事も作成可能です。
【スキル(使えるツール)】
・CopyContentDetector(コピペチェック)
・Enno(文章構成ツール)
・so-zou.jp(文章構成ツール)
・ラッコツール(キーワード検索)
・Googleキーワードプランナー
・Googleドキュメント
・チャットワーク
・Slack
・WordPress入稿
【案件内容の確認】
・文字単価:1.0円
・1記事あたりの文字数:4,000文字
・記事数:10記事
・記事ジャンル:ビジネス
・契約金額:1記事あたり4,000円
【最後に】
報告・連絡・相談を徹底し、貴メディアの意向に沿った記事執筆をいたします。
基本稼働時間は平日9時〜16時ですが、状況によって臨機応変に対応しております。
平日は1時間以内、休日は3時間以内のご返信を徹底しているので、お気軽にご連絡いただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではご連絡お待ちしております。
提案文は案件ごとに熱意を込めて書こう
Webライターを始めたばかりならば、執筆する時間よりも提案文を書く時間の方が多いくらいでしょう。
収入を早く得たいからといって雑な提案文で応募数を稼ぐよりも、丁寧な内容で応募した方が、結果的には高単価の案件を獲得できます。
クライアントの視点に立ち、どんなライターが求められているかを探り、テンプレートを使いながらも自分流にアレンジしながら、熱意を込めて提案文を書いていきましょう。
【Webライター初心者向け】文章を学ぶための教科書があります
Webライターを始めたら「早く書くスキル」を身につけておくとお得です。
Webライターをはじめたばかりの人の多くは、獲得できる仕事の単価が低くなります。ということは、たくさんの記事を書かないと、まとまった収入を得られません。
さらに、わかりやすい文章を書けると、単価の高い仕事を受注できます。
でも、
- どうやって勉強したらいいかわからない
- 書籍やブログの無料情報を見てもよくわからない
という方もいらっしゃるでしょう。
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