校正チェックの基本21項目|初心者がミスを減らせるポイントを解説

Webライティング

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校正って文章のどこをみればいいの?
クライアントからフィードバックの回数が多くて、どうしたらいいか分からないよ

Web記事には紙媒体で書くのとは少し違う、文章のルールがあります。

Webライターの場合は、このルールを知らないと仕事になりません!

納品した記事は、クライアントから厳しいチェックを受けます。校正がきちんとできていないと、テストライティングで不合格になってしまい、仕事量を思うように増やせません。

記事を納品する前に校正して記事の精度を上げられると、技術のあるWebライターと評価され、仕事を継続してもらえますよ。

サイトを見ている読者にとっても記事が読みやくなるよう、校正のポイントを知っておきましょう。

この記事でわかる事は以下の通り。

  • 校正する理由がわかる
  • 校正チェックの基本がわかる

私がWeb記事ならではの校正ルールを知ったのは、クライアントからチェックシートを渡されてからでした。それまでテストライティングで落選しまくっていましたが、そのチェックシートをしっかり守るようになってからは合格できるようになり、仕事の量が増えていきました。

ということは、文章をただ書く能力より、校正チェックできる能力の方が重要かもしれませんよね。もっと早く知っておくべきだったと後悔しました。

校正する技術ってかなり大事!

知ってるだけでぜんぜん違います!!

ぶっちゃけ、Webライターの仕事の中には、それほど文章力も校正するスキルがなくても、OKがでる案件もあります。しかし、ある程度の収入を得たいと思うなら、きちんと校正のルールを守りましょう。

Webライターの仕事には、他の人が書いた記事をチェックする「校正・校閲」だけするものもあります。これらの仕事も受注できると、仕事の幅が広がりますよ。

校正する理由とは?

校正とは、作成した文章を誤字脱字や文法的におかしくないかなどを修正しながら、日本語を正しく整えていく作業のことです。

記事を読んでいて日本語がおかしいと感じると、なんだか記事に書かれていることがウソに感じたり、信憑性がなくなったりしませんか?私も読みにくくて不快感があると、読むのをやめてしまいます。

読者に書かれている情報を正しく認識して信頼してもらうためにも、校正は必要なのです。

また、住所や電話番号・名称・価格なども忘れずにチェックしましょう。これが誤っていると、多くの人に迷惑がかかる可能性があり、最悪の場合には賠償問題に発展してしまいます。

表現をシンプルに

Web記事は紙媒体と違って、わかりやすい文章であることが重要です。

サイトを見ても、読み飛ばしている読者がほとんどでしょう。Web記事を書くときは、そんな読者が瞬間的に理解しやすい言葉を選んでいきます。

表現は極力シンプルにしましょう。

誤字脱字はどんなに気をつけていても、必ずあるものです。まずは記事を仕上げることに集中し、後からしっかり校正チェックすれば大丈夫です。

校正する時間を短縮するために、無料校正ツールも使っていきましょう。ただし校正ツールだけではチェックしきれないものがあるため、書いた文章を読み直してチェックしましょう。

私が使う無料校正ツールも紹介しているので、参考にしてみてくださいね。

>> Webライティングの無料ツール11選|初心者ライターこそ使おう

誤字・脱字の校正チェック

誤字脱字を見逃さない

誤字脱字には3つのパターンがあります。

  • 漢字の誤認識:暖かい風呂 → 温かい風呂 / 講議を受ける → 講義を受ける
  • 変換ミス:問題の政界 → 問題の正解 / 自身がある → 自信がある
  • タイプミス:尾根愛します → お願いします / アメリカ画集国 → アメリカ合衆国

変換ミスについては、文章の内容によっては見つけにくい場合もあるため、自分の目でチェックしましょう。

外来語の表記

知らずしらずのうちに、自分が間違って発音している外来語もあります。カタカナ文字を使うときは注意しましょう。

  • コミニュケーション → コミュニケーション
  • シュミレーション → シミュレーション

送り仮名のミス

正しい送り仮名をつけているかもチェックしてください。小学校で習ったはずですが、送り仮名を誤って覚えている場合も多いでしょう。

  • 短かい → 短い
  • 曲る → 曲がる
  • 行なう → 行う

無料校正ツールを使うと、ほとんどの間違いを指摘してくれますよ。

ら抜き言葉

ら抜き言葉とは、できる・できないを表す言葉でよくみられる現象です。日常会話では当たり前になっていますが、文章中では使わないように注意しましょう。

  • 見れる → 見られる
  • 食べれない → 食べられない

さ抜き(さ入れ)言葉

さ抜き(さ入れ)言葉は、謙譲語の「〜させていただく」でよくみられる誤変換です。

  • 読まさせていただく → 読ませていただく
  • 休まさせていただく → 休ませていただく

見分ける方法は、動詞を「〜ない」に変換したときの直前の母音が「あ」になる場合は、さ入れすると誤った言葉になります。

例文:休む→休まない→ないの直前が「ま」で母音が「あ」→さ入れしない

二重敬語がないか

尊敬語+尊敬語、謙譲語+謙譲語とするのは、過剰な敬語表現です。日本語では失礼な言葉とみなされます。

  • 伺わさせていただきます →「させて」+「いただく」は二重敬語 → お伺いします
  • ご覧になられます →「ご○○」+「「なられる」は二重敬語 → ご覧になります

読点の校正チェック

「、」の位置と数

読点「、」はひとつの文章中に、2〜3回入れると読みやすくなります。それ以上入れないと文章がおかしいと感じる場合は、文章が長すぎるからかもしれません。一文の長さの目安は50〜70文字程度です。

読点「、」を入れる場所の基本ルールは以下の通りです。

  • 長い主語のあと
  • 文を分けるところ
  • 条件や理由を説明する言葉のあと
  • 接続詞やその働きをする連語のあと

「、」と「・」の使い分け

文章の区切りには「、」を使い、言葉の並列には「・」を使います。

  • 国語、算数、理科、社会 → 国語・算数・理科・社会

句読点の校正チェック

表記のゆれ

表記ゆれとは、ひとつの文章や記事の中で、同じことを指す表記がバラバラになっていることです。言葉に一貫性がないと読者は違和感を持ち、サイトから離脱してしまいます。

これは無料校正ツールでは見つけられないため、自分の目でしっかり確認しましょう。

  • 子供 / こども / 子ども
  • コンピュータ / コンピューター
  • お問い合わせ / お問合せ

「です・ます」と「である」の混在

ひとつの記事の中で、文体が「です・ます」調と「である」調が混在していると、読みづらくなります。

ブログ記事などでわざと書き分ける場合もありますが、Webライターとして依頼された記事の場合は、クライアントから渡されるレギュレーションに従って、必ず文体を統一しましょう。

漢数字とアラビア数字の使い分け

数字の表記もバラバラにならないよう気をつけましょう。

時間や金額はアラビア数字、名詞は漢数字を使うなど、表記の統一します。

  • 一時間 → 1時間
  • 1人ひとり → 一人ひとり

読みやすさの校正チェック

文章のねじれ

文章のねじれとは、主語と述語がかみ合わなくなることです。一文が長すぎると、起きやすくなります。

例文:私の夢は、ピアニストになりたいです。
改善:私の夢は、ピアニストになることです。

例文の主語「私の夢は」と述語「なりたいです」は、正しい組み合わせになっていません。つなげてみると「私の夢はなりたいです」となり、違和感がありますよね。

例文:管楽器の種類には、フルート、クラリネット、トランペットなどの管の中の空気柱の振動で音を出す楽器です。
改善:管楽器は、管の中の空気柱の振動で音を出す楽器です。 管楽器には、フルート、クラリネット、トランペットなどの種類があります。

例文は、主語と述語の内容がかみ合っていないため、意味が理解しづらくなります。文章を分けて表記すれば、分かりやすくなるでしょう。

これらは無料校正ツールでは検出できないため、自分の目で見直しましょう。

専門用語が多いと、よくやってしまいます。

難しいよ〜

単語・接続詞の繰り返し

ひとつの文章の中で同じ単語を繰り返すと、しつこく感じてしまいます。稚拙な印象になり、内容の信頼性が損なわれてしまいます。

接続詞「しかし」「また」なども近い段落で多用しないよう、パターンを変えて使いましょう。

Web記事の場合、文章中に「それ」「あれ」「これ」などの指示詞は、あまり使わないようにします。「それ」が表しているのはどの言葉なのか、読者が瞬時に判断しづらいためです。ただし、一文の中であれば使っても差し支えありません。

同じ末尾を繰り返さない

「〜ます」「〜です」「〜でしょう」などの文章の末尾で、同じ表現を繰り返すのは2回までにしましょう。

同じ末尾の繰り返しは文章が単調に感じられ、読者にとって読みにくい文章になります。

末尾表現を繰り返さないようにするのはテクニックを要することで、やってみると難しいと感じるかもしれません。一文の構成を見直しながら、修正していきましょう。

体言止めの使い方

文章の末尾を変える方法として、体言止めがあります。単調さを回避したり、リズム感を出したりできるため、便利に使える表現です。

ただし、むやみやたらに体言止めを使わないようにしましょう。

体言止めには言葉を強調する役割もあり、何度も繰り返し使われていると、全体的に押しの強い文章になってしまいます。

体言止めは適度なアクセントとして使っていきましょう。

漢字とひらがなの割合

一般的に記事全体が漢字3割、ひらがな7割で書かれていると、読者にとって読みやすいものになります。

Web記事では、接続詞などで補助的に使われている言葉をひらがなで表記します。

  • 形式名詞:〜こと / 〜もの / 〜ところ
  • 副助詞:〜など / 〜まで / 〜ほど
  • 接続詞:たとえば〜 / ぜひ〜
  • 補助動詞:〜ください / 〜いたします

これらの言葉の共通点は、もともと漢字として持っていた意味が失われていることです。

このように漢字だった言葉をひらがなにすることを、「漢字をひらく」と表現します。クライアントの指示にも出てくるため、ぜひ覚えておきましょう。

こちらの記事も参考にしてみてください。

>> 漢字をひらくってどういうこと?すぐに使える一覧表(50音順)

冗長表現を使わない

冗長表現とは、文章の中に意味もない不要な言葉を含んだ表現のことです。書いてしまいがちな表現ですが、できるだけ使わないようにしましょう。

  • 〜することができます → 〜できます

冗長表現は無料校正ツールでも検出できます。

「可能」「こと」「もの」を多用しない

「可能」「こと」「もの」も文章中によく使ってしまう言葉です。多用しないように気をつけましょう。

  • 変更が可能です → 変更できます
  • 本読むことで → 本を読むと / 本を読んで

記号の校正チェック

「 」と『 』と( ) の使い分け

( )の中に「 」が入るのは間違った表現です。「○○○○(○○○○)」が正しい表記です。

一般的に会話文や強調したい表記は「 」、固有名詞は『 』を使います。

3点リーダー「…」の使い方

3点リーダーを使う場合、「…」が正しい表記です。「・・・・」(かな表現のナカグロ)になっていないかをチェックしましょう。

「…」は2回続けて使いましょう。「……」とする表記が一般的です。

単位の表記を統一

数字などの単位の表記を、記事全体で統一しましょう。

  • ○か月:1ヶ月 / 1ケ月 / 1ヵ月 / 1カ月 / 1箇月
  • 2022年 / 令和4年

校正チェックのコツをつかんでミスを減らそう

ここまで、校正チェック21項目を解説してきました。校正しなければならない項目が多く、不安や面倒臭さを感じましたか?

大丈夫、すぐに慣れます。ただ、コツがもうひとつあります。

それは、文章を書いた翌日にチェックすることです。

誰もが自分の書いた文章を客観的に見るのは、なかなか難しいものです。思い込みをなくすことも、そう簡単にはできません。そこで時間を置き、頭を切り替えてから冷静に見直します。

Webライターとしては、校正作業ができるとクライアントとの信頼関係が深まり、多くの依頼を受けられます。

ぜひ校正チェックを怠らず、読みやすい記事を丁寧に書いていきましょう。

【Webライター初心者向け】文章を学ぶための教科書があります

Webライターを始めたら「早く書くスキル」を身につけておくとお得です。

Webライターをはじめたばかりの人の多くは、獲得できる仕事の単価が低くなります。ということは、たくさんの記事を書かないと、まとまった収入を得られません。

さらに、わかりやすい文章を書けると、単価の高い仕事を受注できます。

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