
漢字をひらくってどういうこと?
ひらく漢字がどれか知りたい
読みやすい文章は漢字3割・ひらがな7割と言われています。
書籍でもWeb記事でも、漢字が多いと難しいそう!読めるかな?ということを思ったことはありませんか?かといって、ひらがなばかり、カタカナばかりで構成された文章も読みにくいものです。
そこで「漢字をひらく」という表記ルールを使って、漢字とひらがなのバランスをとりながら、少しでも読みやすい文章を書いていきましょう。
この記事でわかる事は以下の通り。
- 漢字をひらく理由がわかる
- Webライティングでひらく漢字がわかる
私はWebライターを始めるまで、「漢字をひらく」という言葉すら知りませんでした。
クライアントからレギュレーション(指示書)をもらって初めて存在を知り、少しずつ覚えていきました。
最初の頃は校正するときに、どの漢字をひらくべきか、すごく迷いました。そこで、自分なりに一覧をつくったり、他のサイトから一覧をダウンロードしたりして、すぐに見られるようにしていました。
繰り返し「ひらく」ことをしていると慣れてきて、今では当たり前に書けるようになりました。
知っていれば簡単なルールなので、ぜひ覚えていきましょう。
漢字をひらくってどういうこと?

漢字でも書ける言葉を、ひらがなで表記することを「漢字をひらく」といいます。逆にひらがなを漢字に変換することを「漢字を閉じる」と表現します。
- 多くの人にとって簡単な事は、随分前から既に知られている
- 多くの人にとって簡単なことは、ずいぶん前からすでに知られている
下の文章が漢字をひらいたものです。どうでしょう、読みやすくなっていませんか?
でも、どちらかが正解ということではありません。その文章が書かれているメディアによって、伝えたいイメージや内容に合った文字の表現が異なります。
クライアントごとに表記ルールが違うため、レギュレーションにしたがって「漢字をひらく」ことをしていきましょう。
ただ、Web記事を読む読者は比較的、パッと見てわかりやすい文章が好まれます。そんな読者に記事を読んでもらえるよう、基本的なルールを知っておきましょう。
この記事では、一般的な表記ルールについて紹介していきます。
漢字をひらくのは読みやすくするため
漢字をひらく理由は、漢字の持つ存在感とかたさを軽減するためです。
Web記事の読者が、間違って読んでしまったり、読むのをあきらめてしまったりしないようにするのが目的です。
漢字の存在感を薄めたい
漢字は一文字の中にいくつものイメージを持っています。
時々 → (時間のこと?)→ ときどき
色々 → (色彩のこと?)→ いろいろ
伝えたい内容と書かれている漢字が合わないと、脳の中で混乱が起きます。そして瞬間的に、意味を選択しながら読んでいます。

それって脳みその回路を遠回りさせてますよね。
そこで、漢字の意味が喪失している言葉については、ひらがなに表記します。
かたいイメージを与えない
漢字が並んでいると画面が黒っぽくなり、難しそうな印象を与えやすくなります。
法律関係や学術関係の記事ならイメージが合いますが、「おすすめのレストラン」を探している読者には合わないですよね。
読者が途中で「?」とならないためにも、適度に漢字をひらくことは大事な表現ルールです。
漢字を閉じるとき
逆にひらがなを漢字にひょうきしなおすことを、「漢字を閉じる」といいます。
- クレジットカードでかんたんにお支払いができます。
- クレジットカードで簡単にお支払いができます。
このように漢字で表記するほうが、一瞬で意味を理解しやすい場合もあります。
伝えたい内容によって、漢字とひらがなを使い分けていきましょう。
すぐに使える一覧表(50音順)

ここで紹介する語句は、私がWebライターとして依頼された案件を参考に表記したものです。あくまでも一般的なものとして参考にしてください。

表記ゆれにも気をつけましょう!
あ行
敢えて | あえて |
後で | あとで |
予め | あらかじめ |
あり得る | ありえる |
有る | ある |
合わせて | あわせて |
言う | いう(言葉で言わない場合) |
行く | いく(やっていこう) |
幾つか | いくつか |
致します | いたします |
頂く | いただく |
至って | いたって |
何時か | いつか |
一層 | いっそう |
一体 | いったい |
今から | いまから |
未だに | いまだに |
色々 | いろいろ |
所謂 | いわゆる |
上で | うえで |
大いに | おおいに |
概ね | おおむね |
押さえる | おさえる |
主に | おもに |
及び | および |
か行
却って | かえって |
掛ける | かける(電話をかける) |
必ず | かならず |
構わない | かまわない |
〜が良い | 〜がよい |
極めて | きわめて |
下さい | ください |
決して | けっして |
事 | こと |
毎 | ごと |
殊に | ことに |
さ行
様々 | さまざま |
更に | さらに |
暫く | しばらく |
知れない | しれない |
随分 | ずいぶん |
過ぎた | すぎた |
直ぐ | すぐ |
凄い | すごい |
既に | すでに |
即ち | すなわち |
全て | すべて |
折角 | せっかく |
是非 | ぜひ |
た行
大体 | だいたい |
大分 | だいぶ |
絶えず | たえず |
互いに | たがいに |
沢山 | たくさん |
達 | たち(私たち) |
経つ | たつ |
例えば | たとえば |
度 | たび |
多分 | たぶん |
為 | ため |
段々 | だんだん |
丁度 | ちょうど |
続ける | つづける |
出来る | できる |
時 | とき |
共々 | ともども |
な行
無い | ない |
尚 | なお |
直す | なおす |
中々 | なかなか |
長らく | ながらく |
等 | など |
何でも | なんでも |
後ほど | のちほど |
は行
甚だ | はなはだ |
ひと通り | ひととおり |
風に | ふうに(こんなふうに) |
方が | ほうが(AよりBのほうが) |
他 | ほか |
殆ど | ほとんど |
ま行
益々 | ますます |
全く | まったく |
迄 | まで |
稀に | まれに |
見る | みる |
滅多に | めったに |
最も | もっとも |
物 | もの |
最早 | もはや |
や〜わ行
故に | ゆえに |
様な | ような |
余程 | よほど |
宜しく | よろしく |
分かる | わかる |
解る | わかる |
判る | わかる |
訳 | わけ |
僅かに | わずかに |
割りと | わりと |
読みやすい文章で記事の意図を正確に伝えよう
「漢字をひらく」のは、読者がスラスラと記事を読んでもらうためです。
「漢字をひらく」ことは、Webライティング初心者でもできる簡単なテクニックです。誤解を与えず、書かれた内容をしっかり伝えるために、ぜひやってみてください。
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