
文章の書き方がわからない
文章の書き方に型があるってどういうこと?
Webライターになろうと決心して文章の書こうとしたら、パソコンの前でフリーズしてしまった方、いるのではないでしょうか。
Web上で書く文章は結論を先に書く方がいいと、いろいろなところで言われています。ネットユーザーはせっかちだから、結論が分かりずらいと、スルーされることも知っていますよね。
しかし、結論を先に書く書き方、これまで習ったことはありますか?。
私が学校で習ったのは、起承転結(四段構成)で、物語をつくる手法です。小論文を習った人は序論・本論・結論(三段構成)を知っているかもしれません。しかし、どちらもWeb記事には向いていません。
そこで、今回はWeb記事に使われる「型」について、具体的に解説していきます。
この記事でわかる事は以下の通り。
- 文章の書き方には基本の型がわかる
- 悩まずに文章が書けるようになる
私はWebライターを始めた頃は、この型を使う手法は知りませんでした。前職でプレゼン資料の作り方を教わったときに、「PASONAの法則」のことは聞いていました。
Webライターとして記事を書き始めることになったとき、文章の書き方がわからず、慌てて勉強し始めました。
型を使う理屈がわかると書くスピードが上がるため、早めに知っておくことをおすすめします。
文章の書き方に型を使うってどういうこと?

Web記事のフォーマット
今まで、Web記事にどのような型が使われているか、気にしたことはありますか?
日記として書かれているもの以外のWeb記事は、フォーマットに沿って書かれています。
フォーマットは3部構成でできています。
リード文(導入)
リード文、導入文と呼ばれる、記事の出だし部分です。ここで読者の興味を引く文章を書き、離脱せず本文まで誘導します。
最初に読者がどんな悩みを持っているのかを記し、この記事を読むと悩みを解決できることを伝えます。すると、読者は記事にどんな内容が書かれているのかがわかり、続きを読みたくなるでしょう。
この部分で読者は記事を読むのかを判断するため、記事の中でも重要なパートといえます。
本文
本文で書くのは、リード文で提示した読者の悩みを解決する、具体的な解決策と根拠です。
論理的にわかりやすく書いていくために、小見出しを入れながら順序立てて書いていきます。
専門用語や難しい内容がある場合、読者が検索して調べる必要がないように書くと、離脱をせずに最後まで読んでくれるでしょう。
まとめ(結論)
ここまで書いた内容をまとめる文章を書くパートです。この記事で伝えたかったことや、悩みが解決したらどんな未来が待っているかなどを書いていきます。
記事を読んだ読者が、悩みを解決するための次の行動を起こしやすいよう、誘導する言葉で締めくくりましょう。
型を使う理由
文章の型を使うのは、簡単に伝わりやすい文章が書けるからです。
フォーマットにある本文には、読者が解決したいことの具体的な内容を列挙していきます。
記事の中で一番のボリュームゾーンであり、わかりやすく論理的な文章で解説していないと、読者は「ここには解決法が書かれていない」「説明が分かりづらい」と感じて離れていってしまうでしょう。
型を使って読者に要点を伝え、記事を読めば解決方法がわかることを明確に示すのです。
基本の型を覚えよう
Web記事でよく使われている基本の型は3つあります。
- PREP法
- CREMAの法則
- PASONAの法則
この中でもPREP法が最も使われている型です。Web記事を初めて書く人は、まずPREP法を使って書いてみましょう。
本文の章ごとに、型を繰り返し使っても大丈夫です。問題の解決方法をわかりやすく説明するための文章に、積極的に使っていきましょう。

最初はしつこいくらい使ってもいいと思います!
あとで見直して、変だったら修正していけばいいのです
基本の型は記事の全体構造にも、リード文・本文・まとめにも、ビジネス文書にも、どこでも使えます。簡単に文章が書けるようになるため、型を覚えておくと便利ですよ。
読みたくなるタイトルと見出しとは
タイトルや見出しに、読者が知りたいことの結論を書きましょう。
読者はタイトルとリード文、目次にある見出しを手がかりに、どの記事を読むかを決めています。この記事には自分が知りたいことが書かれているだろうかと、短かい時間で精査しています。
あなたがこの記事を読もうと思ったのも、タイトルや見出しを見て判断したのではないでしょうか。
自分がどんなタイトルを選択しているかを、日頃から観察してみてください。
初心者におすすめの型|PREP法

PREP法とは、読者に結論を最初に伝えて、この記事が有用であることを伝える型です。
読者に記事を最後まで読ませる手法で、Web記事やLPの文章などで最も使われています。
PREP法は、ビジネス文書を書く際にも役立ちます。伝えたい内容が整理されるため、会話術としても活用でき、上司への報告やプレゼンテーションなどにも使えるでしょう。
Point:結論・主張
伝えたいことは○○です
最初に主張したいこと、伝えたいことを書きます。結論は1つに絞り、簡潔な言葉で書くと伝わりやすくなります。見出しごとで使う場合は、見出しの内容と重複してもいいでしょう。ただし、見出しは簡潔な言葉にして、文章中はそれを肉付けするとバランスがよくなりますよ。
Reason:理由
なぜなら○○だからです。
結論や主張を導きだした理由を説明します。ここでメリット・デメリットを伝えるとわかりやすくなります。「なぜなら〜」「その理由は〜」を使うと書きやすいですが、本文中に使う場合は、何度も同じ言葉を書かないよう工夫しましょう。
Example:具体例
たとえば○○があります。
具体例を説明することで結論の根拠となり、読者に信頼してもらえます。「たとえば〜」「具体的には〜」に続けて書くとわかりやすくなります。
Point:結論・主張
そのため○○です。
最後にもう一度、最初に述べた結論や主張を書きます。2度も結論を伝えることで、要点が伝わりやすくなります。「そのため〜」「結果として〜」に続けて書くとわかりやすくなります。
セールスライティングに使える|CREMAの法則
CREMAの法則はセールスライティングやメルマガで使われる手法です。しかし、Web記事でPREP法のバリエーションとしても使えます。
PREP法は相手に要点を効果的に伝えたいときに使う手法です。
それに対し、CREMAの法則は読者に行動してほしい、影響を与えたいときに有効な手法です。次の記事を続けて読んでほしいときなどにも使えます。

私は全体構成にCREMAの法則、文章中はPREP法と使い分けしてます
Conclusion:結論・主張
結論は○○です
PREP法と同じように、先に伝えたい要点を書きます。
Reason:理由
なぜなら○○だからです。
結論や主張にいたった理由を書きます。メリット・デメリットを交えて説明すると、読者により強い主張を印象づけられます。
Evidence:証拠
その証拠に○○があります。
理由を根拠づける証拠を示します。Web記事の場合は、書いた人の背景や、内容に関わる出典などを書くことが多いでしょう。他にも、客観的なデータや体験談なども当てはまります。
Method:手段
その方法は○○があります。
最初の結論を達成するための方法を具体的に書いていきます。読者にとって挑戦しやすい内容を書くと、次のAction(結論・行動)につなげやすくなります。
Action:結論・行動
ゆえに○○すべきです。
最後に結論となる、行動を促す言葉を書きます。
より強く誘導できる|PASONAの法則

PASONAの法則もセールスライティングに使われている手法です。他にもLP、メルマガ、ブログ記事などでも使われています。
CREMAの法則に比べると、さらに強い主張ができるため、読者により強く行動を促します。
Problem:問題
読者の悩みを明確にします。読者が自分で認識している顕在ニーズだけでなく、無意識に考えている潜在ニーズも示せると、読者をよりひきつけられます。
Affinity:親近感
読者の悩みに共感したり、同じ目標を持っていることを示したり、記事自体や記事を書く人に親近感を持ってもらう内容を書きます。
Solution:解決策
読者の悩みを解決する方法を書きます。根拠につながるデータや写真があると、さらに説得力が増します。
Offer:提案
読者の悩みを解決するのにつながる商品を提案します。どうしてこの商品で悩みが解決できるかを証明することが大切です。価格や効果も伝えます。
Narrowing Down:絞込
読者を見込み客に絞り込みます。読者に「〜ではないですか?」と投げかけ、「自分のことだ」と認識してもらいます。「10名様限定」「あと3日間」など限定文句を入れると、次のAction(結論・行動)につなげやすくなるでしょう。
Action:行動
商品を購入してもらえるひと押しの言葉を書きます。「今回限り」なども有効です。
Webライター初心者は型を使って文章を書こう
ここまでWeb記事で使える文章の型を3つ紹介しました。
- PREP法
- CREMAの法則
- PASONAの法則
まずはPREP法を使いこなせるよう、何度も使ってみましょう。見出しごとに繰り返し使っても問題ありません。ただし、同じ接続詞を何度も書かないように、語句のバリエーションを使ったり、接続詞を省いたりするなど工夫しましょう。
紹介した3つの文章の型を使えば、文章を書くことが簡単になり、書くスピードが格段に上がります。ぜひ挑戦してみてください。
【Webライター初心者向け】文章を学ぶための教科書があります
Webライターを始めたら「早く書くスキル」を身につけておくとお得です。
Webライターをはじめたばかりの人の多くは、獲得できる仕事の単価が低くなります。ということは、たくさんの記事を書かないと、まとまった収入を得られません。
さらに、わかりやすい文章を書けると、単価の高い仕事を受注できます。
でも、
- どうやって勉強したらいいかわからない
- 書籍やブログの無料情報を見てもよくわからない
という方もいらっしゃるでしょう。
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